撮れたて画日記


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ここはタイトルのとおり、撮れたばかりの写真を紹介してゆきます。黄色い文字をクリックすると写真が出ます。

今日の一枚!
大雪山の紅葉 2005/10/01

撮影年月日 2005年10月1日(土)午前8時25分頃 天候
撮影場所 上川町 大雪高原沼
撮影情報 ニコンD100 シグマ17-35 F2.8-4 EX DG ASPHERICAL HSM
35mm 1/30 F5.6 NCにて補正

 今日の「撮れたて画日記」は、「登山画日記」に掲載される種類のものなのかもしれませんが、この「登山画日記」となりますと、作業が遅々延々として進まず、未だに時間を見つけては、8月前半に上ったトムラウシ山の1日目などを手掛けておりまして、いつになるのか分かりませんので、こちらに掲載致します。

 さて、北海道の山々では9月ともなりますと徐々に秋の気配を帯びてきまして、大雪山は北海道の紅葉の始まりと言われております。北海道ではなく、日本の紅葉の始まりなのでしょうか…。
 9月には3連休なるものがありますので、この連休で紅葉登山にでも行こうか…、と計画していたのですが、ちょうど良い時期に風邪にかかってしまい、計画は頓挫してしまいました…。
 とても悔しいので、10月最初の土曜日、午前2時起きしまして、行ってきました!!

 今回、3箇所ほど山歩きを選定しましたが、2箇所はまずまずの登山になり、後の1箇所は山歩き、という感じになります。同行する山歩き2回目のshoちゃんの体力を考慮しまして、あまり辛くない高原沼と決めました。
 実は、ここ、例年ですと9月20日過ぎが見頃でして、10月に入ると、店仕舞ならぬ、紅葉仕舞となるのですが、今年は不思議な気候で、未だ暖かい。よって、紅葉も遅めに進んでおりまして、ちょうど見頃なところもあるのかと思い、選定しました。大雪山の情報は上川町のホームページ上川町層雲峡ビジターセンター便りなどで最新情報を入手することができます。

 この週は、かなり好天に恵まれておりまして、紅葉散策も好天が期待されたのですが、どういうことでしょうか…、その日だけ、雨…。もう最悪…。かなり降雨により足場の悪くなるところでして、ブルーになりつつ車を走らせます。
 案の定、幌延を出発する時には、豪雨でして、天候の回復を期待しつつ、車を進めて行きました。願いが通じたのか、目的地に到着する頃には、曇天ではありますが雨は上がり、少し気合も入ってきました。

 この大雪高原沼はヒグマの生息域で、日によっては危険なため一部通行止めになります。このため、入山受付時間は午前7時から午後1時までとされており、午後3時までに下山する必要があります。そうした情報を入手し、注意を喚起するために、このヒグマ情報センターから入山することになります。
 一周しますと、約6kmの行程ですが、この日は、高原沼までのピストンに制限されておりました。

 そして、午前7時半頃いざ出発です!!

 雨は雨なりの撮り方がありまして、逆に紅葉などは、雨にあたった方が、その輝きや美しさを増すものです。そういう感じの写真が撮れれば…、と願いつつの山行となります。

 まず、センターの裏の木々に見とれて、前へ進まず…。結構、色付いておりまして、楽しみ〜。雨も落ちていません!!
 と思ったら、だんだんと雨が降り出しまして、強くなっていきます…。最初は紅葉トンネルのような木々に覆われた道を歩くため、さほど気になりません。背景に青空がありますと、見上げる紅葉写真が美しいのですが、今日の天候では難しいので、下に目を向けます…。
 800m程進みますと、ヤンベタップ川が現れます。この川、すぐ上流に温泉が湧き出ていまして、湯気が立ち込めておりますが、上流方面へは「危険に付立入禁止」の看板が立てられております。
 この川に架けられている板橋を渡りまして、少し上りますと、ヤンベ温泉分岐があり、周回コースとなりますが、右コースには侵入できません。

 少し進みますと、徐々に紅葉が深まっていきます。きれいな枝葉が近くに見られるようになりました。黄色は良い感じなのですが、赤がいまいち…、に感じられます。
 そして、いよいよ頭を覆う木々地帯から抜け出しますので、全身が雨にさらされることになります…。しっかり、雨具で体を覆いまして、カメラもカメラ用の雨具で防水対策です。

 最初の沼、土俵沼に到着です。が…、ひどい雨…。水面のはじけ具合が分かりますでしょうか!?土俵の形をしているそうです。
 続きまして、芭蕉沼。ここは、春先に水芭蕉が咲き誇るようで、この名前のようです。
 この雨ですと、水面に写り込む紅葉などは期待できませんので、紅葉しているに注目!!雨がいい具合に付着しております。
 次は、滝見沼です。ここが一番きれいな紅葉だったような気がします。手前の水面を入れて写真を撮りたかったのですが、雨ザーザーでしたので、遠くの紅葉だけを切り取ってみました。少し粘って見たのですが、止むどころか、だんだんと雨が強くなってきまして、立ち去ることにしました。帰りも通りますので、その時に雨が止んでいてくれれば…、との願いを込めて、歩みを進めます。
 次も、とても有名な沼で、緑沼です。滝見沼との距離は0.1kmと表示されていますが、それ以下の距離表示ができないためでしょうか、100mも歩かず到着します。これは、土俵沼から緑沼まで、すべてに言えることです。この緑沼もなかなかきれいでした!shoちゃんも頑張って写真撮影に励んでおります。
 緑沼にいらっしゃった監視員の方に、これ以降の紅葉具合を聞いたところ、登山道沿いに、きれいなところが見られますが、この辺が一番旬だろう、とのことでしたが、折角ここまで来ましたので、今日行くことのできる最終地点まで行ってみることにしました。監視員さんが言うには、暖かい日が続いているため、例年に無く晩くまで紅葉を楽しむことができるとのこと。しかし、いつもの寒さが無いためか、赤になりきらない葉が多く、紅葉の当たり年とは言えない、とのことでした。
 緑沼を過ぎたところで、黄、赤、緑色のきれいなところがありましたので、パチリ
 緑沼から次の沼までは少し歩くことになります。名前のある沼としては、紅葉沼、鴨沼(上部にあった紅葉)、えぞ沼式部沼と続き、休憩ポイントの大学沼に到着です。相変わらず、雨が降ったり止んだりという不安定な天候ですが、序盤に比べると今後を期待できそうな空模様です。
 ここで、一人記念撮影をしまして、重たいザックを下ろし、最後の沼である高原沼へ向かいます。高原沼到着は10時20分でした。3時間くらいかかっているようです。随分ゆっくりペースです。それ以降は進むことができません。監視員の方も、この時期にこれだけ紅葉の残っている高原沼はあまり無い、と言っておられました。
 再び、大学沼に戻り、おにぎりを食べまして、来た道を戻ることになります。帰りの天候はどうでしょうか!?

 大学沼から下りる時には、またしても雨が降ってきたのですが、徐々に止んできまして、これは緑沼、滝見沼が期待できそうです。やはり、紅葉はそれらの沼近辺が最も見頃という感じです。
 途中、下り坂ではありますが、エゾオヤマリンドウが咲いておりました。けっこう、あちこちに咲いております。
 そんな中、一緒に歩いていたshoちゃんから悲鳴が…。どうも、デジタルカメラを雨に濡らし過ぎたらしく、カメラが誤作動を起こしております。レリーズ(シャッターを切る)できない状態のようです。雨の中での撮影は、やはり、カメラにも雨具が必要でして、こうした山歩きには特にそういえます。
 ですから、この辺りから、私のデジカメをshoちゃんにお貸ししまして、記録媒体(フィルムのようなもの)だけ入れ替え、shoちゃんは撮影を続けることになったため、私のデジカメ撮影は終わりになりました…。
 そのため、きれいだった緑沼は、フィルムカメラのみでの撮影です!ちょうど、この頃、雨も止んでくれ、紅葉が水面にきれいに写り込むようになりました。
 続いて、滝見沼です。なんと、ここで、またshoちゃんのデジカメが復活しましたので、私のデジカメ撮影も再開できるようになりました!!今年は、紅葉ハズレ年、とは言われますが、なかなかの紅葉ですよね!?(写真

 という感じで、沼めぐりは終わりとなりました。後は、30分ほどの山道を下るだけです。空模様はこんな感じです。途中、ちょっとした水の流れがありました。秋っぽい感じを受けます。沼付近は遠景の紅葉を楽しむことができますが、そこまでの間は、近くに紅葉を見ることができます。
 本日の入山者は比較的少なかったようですが、帰り道は、ツアーの方々で渋滞していました。
 午後1時20分にセンターへ到着です。

 雨の中の紅葉撮影でしたが、それなりにしっとりとした紅葉を楽しむことができました!!なかなか雨もいいものです…。

 帰り、車を走らせていますと、レンタマイクロバスが脱輪しておりました。このため、大型バスが通行できない状態になっていて、紅葉を楽しみに来られた方々の乗車する何台かのバスが、上って来れず、なんだか、かわいそうでした…。



 本来であれば、ここで終了なのですが、今日は、その後に行きました秘湯についてもご紹介…。
 
 今回の紅葉登山の候補地でありました、上川町の愛山渓温泉というところがあります。ここから、テクテク10kmほど登山しますと、北海道の最高峰である旭岳の5合目へ行くことができまして、なかなかの紅葉が見られるとか…。今回、登山は見送ったのですが、麓の登山口にあります、愛山渓温泉に入浴してみました!
 いや〜、うわさに聞く、秘湯でした!!概観はきれいな建物なのですが、はかなり古いです。(写真)電気がきておりませんので、自家発電をしております。よって、電力を多量に消費するドライヤー使用は禁止です。浴槽はひとつで、かなり使い込まれております。入浴後、誰も入浴者が居なかったので、許可を頂き、撮影してみました。ちなみに、シャワーはありません。お湯は少し鉄くさい臭いがしました。
 温泉を飲用可能と聞いていたのですが、脱衣所には「事情により飲用できません。」と書かれてあります。トイレには水を飲用できない、と書いてあったので、私は、水のことと思い、このいかにも飲用するために設けられているような場所からお湯をゴクゴク飲んでしまった…。後から、よくよく考えると、温泉成分表みたいなものの隣りに貼ってあるわけですから、温泉を飲んではいけない!ということですよね…。
 それにしても、「事情」って何でしょうか??すごく気になります。今のところ、体に異常はありません…。

 この愛山渓温泉、昔ながらの温泉で、是非とも後世に残して頂きたい温泉施設でした。何もなけど、良い泉質、登山者には最高の温泉ではないでしょうか!?
 宿泊施設ですが、本館は5月から10月くらいまでは、1泊2食8,000円くらいですが、隣に別館として、ヒュッテがあります。ここは1泊2,000円です。登山者は利用しやすいですね。そして、11月からは冬料金ということで、本館も2,000円で泊まれるそうです。ただし、食事などのサービスは無いようですが…。冬山の登山基地になるようです。

 いつか、この温泉を拠点に、山登りしてみたいものです。


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